カレンデュラから得る『癒し』『美容』『飲食』~ポタジェのある暮らし〈11月〉

カレンデュラから得る『癒し』『美容』『飲食』~ポタジェのある暮らし〈11月〉

 

 


<ポタジェのある暮らしシリーズ>

アロマコーディネーターの半谷美野子さんによるコラム。11月は寒い冬でも鮮やかに輝くかわいらしい花、カレンデュラのお話です。

 

 

 

 

~ カレンデュラのお話 ~

 

「カレンデュラ」という植物をご存じでしょうか?園芸に親しまれてきた方だと、別名の「キンセンカ」という名前だとわかる方も多いかもしれません。

カレンデュラは春から夏にかけて、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる、一年草のキク科のハーブ。

ドキドキするほど、まぶしいオレンジ色の花は見ても、摘んでも、様々な用途で使うときにも特別なパワーを感じる、スペシャルハーブです。

 

 

 

 

 

 

~ 名前の由来 ~

 

ラテン語で月の第一日目や暦、時刻を意味する「calendae(カレンダエ)」が語源と言われており、この言葉はカレンダーの語源にもなっているそうです。太陽に向かって花を開き、夕方には閉じることから「時を知らせる花」とも呼ばれていたために、この名がつけられたのかもしれません。

そして、和名の「金盞花(キンセンカ)」ですが、花の咲く姿が黄金の盞(サカヅキ)の様に見えることに由来してつけられたといわれています。中国から渡来したために、「唐金盞花トウキンセンカ」と書かれているものもあります。

 

 

 

 

~ カレンデュラとマリーゴールドとの違い ~ 

 

さて、「カレンデュラ」はハーブのカテゴリーで「マリーゴールド」や「ポットマリーゴールド」と書かれている時があるのですが、園芸店などでよく売られていて、花壇によく植えられているマリーゴールドとは違う植物なので、要注意です。ハーブとして活用できるカレンデュラの学名は「Calendula officinalis(薬用の)」。観賞用やコンパニオンプランツとして植えられる、「フレンチ・マリーゴールド」「アフリカン・マリーゴールド」と混同しないように、購入するときは必ず確認してください。

 

 

ちなみに、別名の「ポットマリーゴールド」の「ポット」は「食用にできる山菜、あるいは野草」の意味で古代ローマ時代より花や葉を食用に使ってきたのが由来とされています。

 

 

 

 

~ ハーブとしてのカレンデュラ ~

 

カレンデュラは古代ギリシャやローマ時代から栽培されており、医療、食用、装飾の用途で広く利用されてきました。

 

 

カレンデュラの花びらには、強力な抗酸化作用を持つフラボノイドやカロテノイドなどのポリフェノールが豊富に含まれています。このため、カレンデュラは肌の健康を保つためのクリームやローションに使われ、ハーブの世界では「皮膚のガードマン」と呼ばれることもあるほど!乾燥肌や敏感肌の保湿や再生を助けるといわれ、冬には欠かせないハーブのひとつ。

 

小さな切り傷や擦り傷、軽い炎症の治療、手荒れ、唇の荒れにも効果的なので、常備薬としてもおすすめです。一番作りやすいのは、クラフト用のキャリアオイルに乾燥した花びらを漬けた、カレンデュラオイル。クリームや石けんを作ったり、アロマテラピーではマッサージオイルとしても使用されています。オイルは23週間ほどでできますが、オレンジ色が溶け出す様は美しく、見ているのも幸せな時間です。

 ※作成したオイルやクリームは作成者ご自身でお使いいただき、有償無償は問わず、譲渡することはご遠慮ください。

 

 

また、外用だけではなく、花びらはチンキやハーブティーとして飲むことができるのも魅力的なところ。消化器系のトラブルを和らげたり、抗菌・抗ウイルス作用もあるため風邪の初期症状や喉の痛みを緩和するのに役立つといわれています。

 

味は可もなく不可もなく、ほんのり花の風味がする程度なので、ほかのハーブティーとブレンドするとより美味しくいただけます。緑のハーブ以外に、青い花のコーンフラワーや白いカモミールとあわせるとオレンジが映え、目でも楽しめる、ときめくハーブティーになります。

 

 

 

 

 

~ エディブルフラワーとして ~

 

カレンデュラは食用としても利用され、その花びらはサラダやスープなど料理やお菓子のトッピング、ケーキに練りこむなど、色々活躍してくれるエディブルフラワーです。生でもドライでも鮮やかな色と花のほのかな風味がアクセントになり、食卓を彩ってくれます。自宅で育てると、一般では流通していない、鮮やかなフレッシュの花びらを使うことができるのがスペシャルなところです。

 

 

 

 

 

~ カレンデュラを育てる時、買う時の注意点とポイント ~

 

カレンデュラは秋から春にかけて、園芸店で買えますが、観賞用で売られているカレンデュラはあくまでも見るために育てられたもので、食用にはなりません。観賞用の植物は、食用基準以上の農薬をかけられていたり、食用とはちがう栽培方法で育てられているので、絶対に食用やクラフト用に使わないようにしましょう!

必ず、ハーブコーナーにあるものを買うか、自分で種から育てるのが安心です。

 

種まきは一般的に9~10月。耐寒性があるため、11月頃に定植すると、冬を超えて、初春に花が咲き始め、初夏まで長くお花を楽しめます。活用する場合は綺麗な咲きたてを収穫していくと、次から次へと花が咲くので、より長い期間収穫できます。使用しない場合でも、枯れ花を順次とっていくことが長く咲かせるポイントです。

 

花のおわりが近づいているように感じたら、収穫せずおいておくと、種になります。

 

※写真はカレンデュラの種です。

 

種が茶色くなったら収穫して、封筒などに入れ、保存しておくと、また秋に蒔くことができます。夏にこぼれ種から芽が出ることがありますが、暑さは苦手で枯れてしまうので、種をとっておくことが大切です。

 

 

 

カレンデュラは育てやすく、活用用途も多く、そして元気をくれるハーブ。ぜひ、お家に植えて、その魅力を十分に楽しでんみてください。元気をもらえることまちがいなしですよ。

 

 




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